- Webサイトの表示速度って重要?
- サイトスピードが速いレンタルサーバーのおすすめが知りたい
この記事では上記のような、サイトの表示速度が速いレンタルサーバーがどこかを比較し調査しました。
表示速度の遅いレンタルサーバーは読者にストレスを与えるだけでなく、SEOの評価も下げてしまうため、慎重に行うべきポイントです。
先に結論を述べると、1番速度が速かったのはConoHaWINGでした。
本文では表示が速い、SEOの評価を落とさない、最速のレンタルサーバー7つを紹介していきます。
表示速度が速くて快適なサイトを運営したい方はぜひ参考にしてみてください。
レンタルサーバーの表示速度の比較条件・測定方法
レンタルサーバーの表示速度を比較するにあたり、以下のような検証条件・計測方法を用いました。
検証条件
まずは検証条件についてですが、サーバー速度・コスパに定評がある人気レンタルサーバー会社7つを比較対象としました。
プランは公平に各レンタルサーバー社のスタンダードで選ばれているプランで比較しています
また、サイトの状態として各サーバーでWordPressインストール後、WordPressテーマ「Twenty Twenty Two」を使用しています。
なお、mixhostについてはプレミアムプランでも月々1,000円程度でしたので、表示速度の比較対象としました。
計測方法
サイトの表示速度を測定するためのツールとして「GTmetrix」というツールを利用しました。
GTmetrixは表示速度チェックツールとして有名で、以下の画像のように各部門でスコアを表示してくれます。
使い方は、GTmetrixにアクセスして表示速度を計測したいサイトのURLを入力するだけです。
Aスコアが出れば表示速度は問題ないので、一度自分のサイトで計測してみましょう。
表示速度が速いレンタルサーバーの比較一覧表
レンタルサーバー会社7社の表示速度ランキング表を用意しました。
順位 | サーバー名 | 表示速度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
1位 | ConoHa WING | 0.73秒 | 公式サイト |
2位 | エックスサーバー | 0.77秒 | 公式サイト |
3位 | ロリポップ | 0.78秒 | 公式サイト |
4位 | mixhost | 0.81秒 | 公式サイト |
5位 | カラフルボックス | 0.88秒 | 公式サイト |
6位 | お名前.comレンタルサーバー | 0.92秒 | 公式サイト |
7位 | さくらのレンタルサーバー | 1.01秒 | 公式サイト |
実際に計測してみるとConoHa WINGが1位で0.73秒という結果になりました。
ConoHa WINGは国内速度NO.1を自称しているだけあり、実力も申し分ないです。WordPressとの相性も良く、個人向けレンタルサーバーとして人気があるサーバーです。
サイトの表示速度が早いほうが良い理由
サイトを運営するならできるだけサイトの表示速度は早いほうがいいですが、これには以下の2つの理由があります。
それぞれ解説していきます。
- 読者の離脱率が下がる
- SEOの評価が上がる
読者の離脱率が下がる
読者の離脱率を下げるにはページの表示速度が重要になってきます。
離脱率とは、サイトにアクセスした人のうちブラウザバックした人数の割合を表したもので「離脱率が高い=ブラウザバックする人が多い」という認識で大丈夫です。
- 読み込み時間1〜3秒:離脱率32%上昇
- 読み込み時間1〜5秒:離脱率90%上昇
- 読み込み時間1〜6秒:離脱率106%上昇
- 読み込み時間1〜10秒:離脱率123%上昇
出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed
サイトの内容が良くてもそもそも読者に見てもらえなければ、広告クリックやアフィリエイトの報酬にはつなげられません。
読者の離脱をできるだけ避けるためにも、表示速度に定評があるサーバー会社を選ぶのが無難です。
SEOの評価が上がる
サイトの表示速度はSEOを攻略する上で非常に重要なポイントです。
そしてページの表示速度が遅くなることで、以下のように離脱率が上昇することが知られています。
検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する答えを見つけたいと考えています。研究によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけています。読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。
引用:Google検索セントラル
この発表によると、表示速度のランキング要素の対象にあるのはユーザーがかなり遅いと感じるページのみなので、十分なスペックのサーバーを利用していれば気にする必要はありません。
格安レンタルサーバーや無料レンタルサーバーなどの低スペックのサーバーを利用する場合には注意が必要です。
また、ページの表示速度はサーバーのスペックを上げるだけでなく、画像の圧縮や使用していないCSS、JavaScriptの削減など細かい対策をとることで改善されます。
速度が速いおすすめレンタルサーバー7選
サイトの表示速度はSEOに有利になるからできるだけスペックの高いサーバーを選ぶべきという説明をしてきましたが、実際にどのサーバーを選べばいいのかわからない人も多いはずです。
そこでここではサイトスピードに定評があるおすすめのレンタルサーバー7選を紹介していきます。
以下に、おすすめできる最速のレンタルサーバー7つを用意しました。
それぞれのサーバーの特徴を見ていきましょう。
ConoHa WING
初期費用 | 無料 |
月額 (ベーシックプラン) | 891円〜 |
SSD | 300GB |
転送量 | 無制限 |
ドメイン | 無制限 |
データベース | 無制限 |
メモリ | 8GB |
vCPU | 6コア |
ConoHa WINGは最新の高性能サーバーと超高速SSD、高速化技術を組み合わせた国内最速のレンタルサーバーです。
同時大量アクセスの高速処理に優れたnginxを採用しており、アクセス集中時でも安定感のある稼働ができます。
サーバーとドメインのセットでお得になるプランの「WINGパック」を利用することで最大47%OFFでサイト運営ができ、コスパも抜群です。
2018年にサービスを提供し始めた新しいレンタルサーバーですが、コスパと表示速度に優れているため評判も良く、コントロールパネルも使いやすいことから初心者におすすめのレンタルサーバーです。
エックスサーバー
初期費用 | 無料 |
月額 (ベーシックプラン) | 693円〜 |
SSD | 300GB |
転送量 | 無制限 |
ドメイン | 無制限 |
データベース | 無制限 |
メモリ | 8GB |
vCPU | 6コア |
サポート | 電話・メールサポート |
エックスサーバーは19年間のサーバー運用実績、230万以上のサイト運営実績、さらに創業以来99,99%以上の稼働率を維持している安定感・実績のあるレンタルサーバーです。
サーバーにWordPress高速化で有名な「KUSANAGI」の高速化技術を導入しており大量アクセスにも非常に強い構成となっています。
また、最近初期費用が「3,300円→0円」になりました。以前から言われていた初期費用がかかる問題も解決され、より求めやすいレンタルサーバーになりました。
サポートが充実しているため「サイト運営が不安・サイトのトラブル解決に自信がない」と言った方におすすめのレンタルサーバーです。
ロリポップ
初期費用 | 無料 |
月額 (ハイスピードプラン) | 550円〜 |
SSD | 400GB |
転送量 | 無制限 |
ドメイン | 無制限 |
データベース (MySQL5) | 無制限 |
サーバー | LiteSpeed/Lite Speed Cache |
サポート | 電話 |
ロリポップはコストパフォーマンス満足度NO.1を受賞している低価格で利用できるレンタルサーバーで、セールなしで月額550円〜の利用ができます。
ハイスピードプランではストレージにオールSSDを搭載、Webサーバーは最高速の「Lite Speed」を採用し、高速のレンタルサーバーを実現しました。
さらにサーバーの負荷状態やレスポンスタイムを24時間常に監視することで高い安定性を誇ります。
ハイスピード未満のプランでは初期費用が1,500円ほどかかりますが、ハイスピードプランでは初期費用が無料なので、ハイスペック、低価格でサイト運営を実現しています。
mixhost
初期費用 | 無料 |
月額 (プレミアムプラン) | 990円〜 |
SSD | 400GB |
転送量 | 無制限 |
ドメイン | 無制限 |
データベース (MySQL5) | 無制限 |
vCPU | 8コア |
メモリ | 12GB |
サーバー | LiteSpeed |
サポート | 電話・Zoom |
mixhostは全てのプランでピュアSSDで構成された高性能のサーバーはもちろん、LitenSpeedやHTTP/3など最新の技術を積極的に採用しているハイスペックのレンタルサーバーです。
稼働率99,99%の安定性に加え、サーバーへの侵入の検知や防御を行うAI搭載のWAF、14日間のバックアップ搭載など、リスク耐性もあります。
また、プレミアムプランではWordPressZoomサポートを提供しているため、専門的な知識がなくWebサイトを作れるか不安な方でも安心してサイトが作れます。
高スペックサーバーを低価格で利用したい方におすすめのレンタルサーバーです。
カラフルボックス
初期費用 | 無料 |
月額 (BOX2プラン) | 484円〜 |
SSD | 300GB |
転送量 | 無制限 |
ドメイン | 無制限 |
データベース (MySQL5) | 無制限 |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
サーバー | LiteSpeed |
カラフルボックスは高速WebサーバーLiteSpeed、前プランでSSD、さらにHTTP/3表示にも対応した高速レンタルサーバーです。
過去14日間の自動バックアップに加え、バックアップ先を完全に別の地域に設定することで、従来のレンタルサーバーよりも遥かに安全性の高いサーバーとなっています。
初期費用無料・月額528円から利用できる手軽さに加えて、コントロールパネルに使いやすい「cPnael」を採用することで初心者でも迷わずに操作できます。
プランが豊富で変更も自在なので、自分のサイトにあったプランじっくり考えて選びたい人におすすめです。
お名前.comレンタルサーバー
初期費用 | 無料 |
月額 | 891円〜 |
ディスク容量 (SSD) | 400GB |
マルチドメイン | 無制限 |
転送量 | 4.5TB/月 |
メールアカウント | 無制限 |
電話サポート | 24時間365日 |
稼働率 | 99.99% |
無料独自SSL | |
WAF | |
バックアップ | 14日間無料 |
お名前.comレンタルサーバーはGMOインターネットグループが提供しているレンタルサーバーで、1999年から運営されています。
ドメインとサーバーの両方をお名前.comで契約できるので、1社でサイト運営を完結させることができます。
電話サポートが24時間365日と手厚く、マルチドメインが無制限なので複数サイト運営する人におすすめです。
さくらのレンタルサーバー
初期費用 | 無料 |
月額 (プレミアムプラン) | 900円〜 |
SSD | 400GB |
転送量 | 無制限 |
ドメイン | 400個 |
データベース (MySQL5) | 無制限 |
さくらのレンタルサーバーはPHPモジュールモードでWordPressを高速化し、無料独自SSL、Webフォント、バックアップ機能などサイト運営に必要な機能が充実しています。
2022年2月16日から新サーバーをリリースし、SSDを採用をはじめとした機材の改革により、従来提供していたサービスと比較して5倍の高速化を実現しました。
これによりWordPressサイトやブログが高速化され、SEOの評価向上にも期待できます。
新サーバーへの移行ツールを用意されているので、さくらのサーバを利用したことがある方だけでなく、これからさくらのサーバを利用する人にもおすすめです。
表示速度が速いレンタルサーバーの特徴
表示速度が早いレンタルサーバーには以下のような共通点があります。
- CPU/メモリ性能が高い
- SSDを採用している
- LiteSpeedを採用している
① CPU/メモリ性能が高い
表示速度が早いレンタルサーバーはCPU/メモリの性能がは高いことがほとんどです。
CPUとは「中央演算装置」と呼ばれ、データを処理する役割を担っています。
CPUの性能が高いことで、画像の解析と言ったデータの処理にかかる時間を短くすることができます。
一方メモリの役割は、CPUで処理したデータを1時的に保存することです。
複数のデータを同時に処理する場合はそれぞれのデータを1時的に保存する必要がありますが、メモリ容量が多いと複数データの処理をスムーズにこなすことができます。
表示速度の早いサーバーを選ぶなら、CPU/メモリ性能は必ず目を通しておきたいところです。
② SSDを採用している
SSDとは「ソリッド・ステート・ドライブ」の略称で、ファイルのデータを保存し、記憶しておくための装置です。
従来のレンタルサーバーHHDと呼ばれる装置が主流でしたが、現在は表示速度の観点からSSDが主流になっています。
まず、SSD搭載サーバーはHHD搭載サーバーより約3倍の表示速度があるため、現在のWebサイトに必要な高速化を実現しています。
さらに、SSDはHDDと比較して熱・衝撃耐性にも優れており物理的なサーバー障害にも強いです。
そのため表示速度にこだわるならSSD搭載のサーバーは絶対に選ぶべきでしょう。
③ WebサーバーにLiteSpeedを搭載している
高速レンタルサーバーはWebサーバーに「LiteSpeed」を採用していることが多いです。
Webサーバーの役割はブラウザからのリクエストに応じてデータを送ることです。
LiteSpeedは上記の画像のように、Nginxの約12倍、Apacheの約84倍優れています。
そのため当然、Lite Speedを搭載したレンタルサーバーは表示速度が速くなります。
レンタルサーバーの表示速度に関するよくある質問
レンタルサーバーを高速化する方法はありますか?
レンタルサーバーを高速化する方法として、以下のような施策が考えられます。
- PHPバージョンを最新にする
- キャッシュプラグインを利用する
- 画像圧縮プラグインを利用する
- 使用していないcss・JavaScriptの削減
なお、画像圧縮のプラグインについては「EWWW image optimizer」が使いやすくておすすめです。
プラグインを有効化すれば過去の画像と今後アップロードする画像が軽量化され、サイトを軽くすることができます。
また、サイトが遅い原因を探るには「Page Speed Inshigts」を利用すると分かりやすいです。
URLを入力するだけなので、サイトをもっと高速化したい場合はぜひ活用してみてください。
速度が速いおすすめレンタルサーバーまとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
最後に、本記事で紹介した高速レンタルサーバー7つを振り返ります。
上記の7つであればどれを選んでも大きな失敗をすることはありません。
上記の7つ以外でも優秀なレンタルサーバーはありますが、SEOの観点から安すぎるレンタルサーバーはおすすめできません。
最低でもメモリ/CPUのスペックが十分か、ネット上の評判が良好かどうかは確認しておくべきポイントです。
運営するサイトに必要なスペックや月額のコスト、ドメイン無料特典が必要かどうかなどを検討した上でサーバーを選びましょう。