近年、不正アクセスによりネットワーク上のデータが盗まれたり、個人情報が漏洩したりするリスクが増えており、ニュースで報道されることも珍しくありません。
本記事では、こうしたインターネット上のトラブルを回避するために有用なVPNについて、仕組みやメリット・デメリットを解説するとともに、おすすめのVPNサービスを5選紹介しますのでぜひ参考にしてください。
▼ 個人向けおすすめVPN3選▼
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VPNとは?
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上で安全な通信を実現するための技術で、一般的に個人や企業がインターネット接続をする際に使用されます。
この項目では、VPNが匿名性が高く安全な通信を行うために必要な技術である「トンネリング」と「カプセル化」について解説します。
安全なトンネリング技術
通常、インターネット上の通信は公開されたままであり、データが第三者に傍受される可能性があり、何らかの手段でセキュリティの確保が必須です。
VPNには、トンネリングという仮想の専用回線(トンネル)を構築する技術が用いられています。
トンネル内で行われるデータの送受信は、第三者から傍受される可能性が極めて低く、一般的な通信経路と比べて高い安全性を提供します。
データのカプセル化
VPNにおけるカプセル化とは、前述のトンネル内のデータをプロトコルで包んで送受信する技術を指します。
セキュリティ面の強化はトンネリングだけでは万全ではないため、カプセル化の技術と組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現します。
個人でVPNを使うメリット
個人でVPNを使う主なメリットを4つ解説します。
セキュリティ強化
VPNはデータを暗号化するため、ユーザーの通信内容や個人情報が第三者に盗まれることを防ぐことができます。
特に、公共のWi-Fiネットワークなど、セキュリティの脆弱な環境での利用が推奨されます。
匿名性の確保
VPNサービスが提供する中継サーバーを経由することで、自身のIPアドレスを隠すことができます。
これにより、ユーザーのオンラインアクティビティを追跡されることなく、匿名でウェブサイトやオンラインサービスを利用することができます。
地域制限(ジオブロック)の回避
一部のウェブサイトやオンラインサービスは、特定の地域からのアクセスを制限していますが、VPNを使用することで、自身の位置情報を偽装し、制限を回避することができます。
偽装といって犯罪行為ではなく、あくまで本来のIPアドレスを開示せず、VPNサーバーのIPアドレスを用いて通信を行うということです。
オンラインプライバシーの保護
インターネットサービスプロバイダ(ISP)や広告会社など、第三者によるオンライン上でのユーザーの行動の監視やデータ収集が懸念される場合、VPNを使用することでプライバシーを保護することができます。
ただし、VPNといえど完全に匿名であることを約束するものではない点に注意してください。
個人でVPNを使うデメリット
続いて、個人でVPNを使う主なデメリットを3つ解説します。
通信速度の低下
VPNを使用すると、遠隔地の中継サーバーへアクセスし通信データが暗号化されるため、通信速度が低下することがあります。
したがって、ストリーミングサービスやオンラインゲーム等の高速なインターネット接続が必要な場合には、速度の低下が問題となる場合があるでしょう。
VPNサービスの中には、ストリーミングサービス向けの中継サーバーを提供しているところもあります。
年間・月額料金が発生する
VPNは無料で利用可能なものもありますが、安全性や安定性が低く、VPNサーバー数も少ないため、おすすめできません。
上記の理由から、「匿名性の高い通信をしたい」「不正アクセス対策をしたい」「地域制限を回避したい」といった目的を果たせないため、必然的にVPNは有料サービスを使うことになります。
有料のVPNサービスの料金は、安いところで月額300円程度、どんなに高くても2,000円以内に留まります。
たしかに料金が発生するのはデメリットではありますが、VPNサービスが提供する快適な通信環境を考えれば割安であり、大きなデメリットではないといえるでしょう。
不正アクセスや情報漏えいのリスクがある
有料のVPNサービスであれば、セキュリティ面がしっかり整備されているため、匿名性の高い安全な通信が行えます。
一方で、無料で使えるVPNサービスはセキュリティ面に不安が残り、最悪の場合はIPアドレスがバレることによる不正アクセスや、情報漏えいのリスクを抱えています。
VPNを使う理由のひとつとして、セキュリティ面の強化が挙げられるため、そもそもリスクの高い無料のVPNサービスを使うのはおすすめできません。
個人でVPNを使うことをおすすめしたい人
以下に当てはまる人は個人でVPNを使うことをおすすめします。
オンラインでプライバシーを確保したい人
個人情報の漏洩やハッキング事件が頻繁に報道される中、何らかの手段でオンライン上のプライバシーを確保することは非常に重要です。
例えば、各種通販サイトやネットバンキングを利用の際に、クレジットカード番号や個人情報が第三者に漏れるリスクがあります。
VPNを利用すれば、オンラインアクティビティが暗号化されることでデータが保護され、ハッカーや悪意のある者からの攻撃を防ぎ、安心・安全なインターネット通信が行えます。
公衆の無料Wi-Fiを多用する人
カフェや空港など、各施設で提供される公衆の無料Wi-Fiは便利ですが、セキュリティ上のリスクも伴います。
公衆Wi-Fiは一般に暗号化されておらず、第三者が通信内容を盗み見る可能性があり、個人情報やパスワードを入力する際には注意が必要です。
こうした場面でVPNを使用すれば、通信内容が暗号化されるため、第三者によるデータの盗聴を防ぐことができます。
地域制限(ジオブロック)を回避したい人
インターネット上のコンテンツは、地域によってアクセスできるものとできないものがあり、地域制限(ジオブロック)と呼ばれます。
例えば、海外のテレビ番組や動画配信サービスを視聴したい場合、自国からのアクセスが制限されていることがあります。
VPNを使用することで、自身のIPアドレスを変更し、特定の国や地域に属しているかのように振る舞うことができるため、地域制限を回避することができます。
ただし、VPNそのものをブロックしているコンテンツも少なからず存在するため、100%地域制限を回避することを約束するものではありません。
オンラインゲームをプレイする人
対戦型のオンラインゲームでは、ライバルプレイヤーが意図的にDDoS攻撃を仕掛けることがあります。
DDoS攻撃を仕掛ける側は、相手のIPアドレスを知る必要がありますが、VPNを使うことで本来のIPアドレスを隠し、身を守ることができます。
Ping値が低くてラグが少ないゲームプレイ環境を目指したい方は「ゲームにおすすめVPN6選!高速でPing値が低いサービスを徹底比較」も合わせてご覧ください。
個人利用におすすめのVPNサービス5選
この項目では、個人利用におすすめのVPNサービス5選を、特徴やおすすめポイントを解説・紹介します。
NordVPN
NordVPNは数あるVPNサービスの中でも最も知名度が高く、10年以上の運営実績を持つ老舗VPNサービスです。
全世界に1,400万人以上のユーザーを抱えており、運営年数に見合った信頼を得ていることが分かります。
VPNで重要となるセキュリティについては、米国家安全保障局(NSA)でも推奨される暗号化規格である「AES-256-GCM」を採用し、高水準の安全性を誇ります。
企業で利用する場合、同時接続台数が6台と少ない点がネックとなりますが、個人利用であれば問題になることはないでしょう。
VPN中継サーバー数も全世界60ヵ国に5,500台以上あり、特定のサーバーにアクセスが集中することが避けられるため、安定した通信速度を実現している点も魅力です。
また、NordVPNは海外の企業が運営していますが、公式サイトやサポートは日本語に対応しているため、英語が苦手な方や初めてVPNサービスを利用する方にもおすすめです。
- 10年以上の運営実績を持つ老舗VPN
- セキュリティ・通信速度ともに高水準のスペック
- サーバー設置台数が多い
Surfshark
Surfsharkはオランダの企業である「Surfshark B.V.」が運営しているVPNサービスです。
「低価格」「同時接続台数無制限」「サーバー設置数が多い」など、どこをとっても非常に高水準のサービスを提供しています。
カプセル化に使われるプロトコルは「OpenVPN」「Wireguard」「IKEv2/IPSec」の3種類が用意されており、中国に代表される規制の強い国において通常のVPN接続が行えない問題を回避できます。
また、サーバー設置台数が100ヵ国3,200台以上と非常に多く、特定のサーバーにアクセスが集中することで発生する極端な遅延や切断が発生しにくい安定性が魅力です。
総じて、欠点らしい欠点がなく、使うユーザーを選ばない、誰にでもおすすめできるVPNサービスといえます。
- デバイスの同時接続台数が無制限
- 豊富なプロトコルに対応している
- コストパフォーマンスに優れている
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※ 30日間お試し利用が可能
ExpressVPN
運営会社 | Express Technologies Ltd. |
月額料金 | 8.32ドル~ |
VPNサーバ数 | 3,000台以上(94ヶ国60都市) |
暗号化アルゴリズム | AES-256-GCM |
同時接続台数 | 5台 |
対応OS | Windows/MacOS/Android/iOS/Linux/Fire TV Stick/ ChromeCast/AppleTV/各種ルーター/各種ゲーム機 |
返金保証 | 30日間 |
公式サイト | >> ご契約はこちら |
ExpressVPNはサービス名が表すように、優れた通信速度を提供しているVPNサービスです。
VPNは中継サーバーを経由したり、通信内容を暗号化したりする仕組み上、どうしても通常の通信より速度が低下してしまいます。
しかし、ExpressはVPN接続による速度低下を極力抑え、通常の通信と遜色のない高速な通信速度を提供しているため、特に速度が重要となるオンラインゲームやストリーミングサービスの利用に適しています。
また、パソコンや携帯端末をはじめ、各種ゲーム機やルーター、Fire TV StickなどのTV向け映像出力デバイスなど、幅広い機器に対応しているのも特徴のひとつです。
月額料金がやや高め、デバイスの接続台数も5台と少ないため、コスパよりも品質重視の方におすすめしたいVPNサービスです。
- 業界最速クラスの通信速度
- 94ヵ国60都市に中継サーバーを持つ
- 幅広いデバイスに対応している
信頼度No.1のリーダーVPN
※ 30日間返金保証
MillenVPN
運営会社 | アズポケット株式会社 |
月額料金 | 396円〜 |
VPNサーバ数 | 1,300台以上(72ヶ国) |
暗号化アルゴリズム | AES-256-CBC |
同時接続台数 | 10台 |
対応OS | Windows/MacOS/Android/iOS |
返金保証 | 30日間 |
公式サイト | >>ご契約はこちら |
MillenVPNは日本の企業であるアズポケット株式会社が運営を行う完全日本製のVPNサービスです。
VPNといえば現状は海外の企業が運営していることが多い中、MillenVPNは日本の企業が運営している信頼性の高さが大きな特徴で、海外VPNは怪しいという印象を持っている方でも安心して利用できます。
肝心のセキュリティ面に関しては、「ノーログ」「AES-256-CBC」「キルスイッチ」を備え、しっかりとユーザーのプライバシーを保護することが可能です。
VPNサービス全体として見た場合、まだ歴史が浅いためかサーバー設置台数は少ないものの、10台の同時接続が可能で月額300円台から使えるコスパの高さが魅力のVPNサービスです。
- 日本の企業が運営する安心感
- 完全日本語対応で初心者も安心
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ProtonVPN
運営会社 | Proton Technologies AG |
月額料金 | 4.99ユーロ~(約789円) |
VPNサーバ数 | 68ヵ国2,900台以上 |
暗号化アルゴリズム | AES-256、ChaCha20 |
同時接続台数 | 10台 |
対応OS | Windows/MacOS/Android/iOS/Linux |
返金保証 | 30日 |
公式サイト | >>ご契約はこちら |
ProtonVPNはスイスに本拠地を構えるセキュリティ機能の高さに定評のあるVPNサービスです。
無期限で利用可能な無料版を提供しており、選択できるサーバー数が少なく、通信速度も遅めなものの、ProtonVPNがどんなサービスなのかしっかりと体験できます。
ProtonVPNは他社にはない、「SecureCore」「Tor over VPN」という独自のセキュリティ機能を提供しており、より強固で安全なVPN通信を行えます。
ProtonVPNは「無料プラン」「VPN Plusプラン」「VPN Unlimitedプラン」の3つのプランを提供し、上位のプランほど料金が高くセキュリティ機能に優れています。
全体的に平均レベルのですが、セキュリティ機能は他社より優れているため、VPNの強みである匿名性が高く安全な通信をより強固なものにしたい方におすすめのVPNサービスです。
- 無期限で利用できる無料版がある
- セキュリティ性能が高い
- 用途に合わせた豊富なプラン
個人利用でおすすめのVPNについてよくある質問
個人利用でおすすめのVPNについてよくある質問を掲載・回答します。
個人のVPN利用に危険性はない?
基本的に個人でVPNを利用しても危険性はありませんが、以下の3点に注意する必要があります。
- 無料VPNの利用は避ける
- ノーログポリシーを掲げているか確認する
- 違法行為に利用しない
無料のVPNはセキュリティ機能が十分ではなく、最悪の場合ウィルスやマルウェアが仕組まれている可能性もあるため、利用はおすすめしません。
また、有料のVPNサービスであっても、所属する国の法律や規則によってはノーログポリシーを掲げていない場合があるため、契約前に確認しましょう。
そして、例えVPNを使った通信であっても、違法ダウンロードなど、法律に触れる目的で使用すると、刑罰の対象となる場合があります。
無料でVPNは利用できる?
無料で利用できるVPNは数多く存在しますが、セキュリティの観点からおすすめできません。
ただし、ProtonVPNのように、素性が明らかで基盤がしっかりしている企業が提供しているものであれば問題ありません。
VPNを使えば完全に匿名になりますか?
VPNを使っても、完全に匿名で通信が行えるわけではありません。
VPNはあくまで、インターネット上のプライバシー保護を大幅に強化するだけに留まり、通信によって発生した情報を完全に消すことはできません。
また、VPNを提供している企業によっては、ノーログポリシーを掲げておらず、ユーザーのオンラインアクティビティを保存しているため、身元が判明するリスクが伴います。
VPNを利用するとインターネットの通信速度に影響はありますか?
VPNは中継サーバーを経由し通信が暗号化される仕組み上、どうしても速度低下が発生することがあります。
ただし、有料のVPNサービスであれば、そもそもの速度低下が少ないため、通常と比較しても違和感なくインターネット通信が行えます。
VPNによる通信速度に関してはExpressVPNが特に優れているため、少しでも速度の低下を防ぎたい方におすすめです。
日本でVPNを使うのは合法ですか?
はい、日本や多くの欧米諸国においてはVPNの使用は合法です。
一方で、中国やロシア、イランなどVPNを違法もしくは制限している国があるため、海外でVPNを利用する場合は事前に各国の法律や規則を確認することが推奨されます。
個人利用でおすすめのVPNまとめ
本記事では、個人利用でおすすめのVPNの紹介と、メリット・デメリットについて解説しました。
インターネットが普及し多くの人々が利用する弊害として、不正アクセスによるデータの改ざん、個人情報の漏えいなどいわゆるサイバー犯罪が増えています。
こういったサイバー犯罪から身を守るための手段として、VPNは手軽で身近な存在です。
有料のVPNは毎月の支払いが発生しますが、不正アクセスなどの被害にあった場合の損失を考えると決して高くはないため、セキュリティ対策として導入を検討してみてはいかがでしょうか?