病院のフリーWi-Fiの危険性は?安全に使う為の方法を詳しく解説

病院のフリーWi-Fiの危険性は?安全に使う為の方法を詳しく解説

近年において、街中やさまざまな施設において誰でも無料で利用できるフリーWi-Fiの普及が進んでいます。

病院も例外ではなく、フリーWi-Fiを導入しているところが年々増えており、2021年に導入率は約30%となりました。

この記事では、病院のフリーWi-Fiの特徴や安全性・危険性はないのかについてのほか、安全にフリーWi-Fiを使う方法に関しても詳しく解説しています。

非常に便利な病院のフリーWi-Fiを安全に使うために、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

病院のフリーWi-Fiの特徴を解説

ここでは病院の提供するフリーWi-Fiの特徴について解説します。

一般の公共Wi-Fiと大きな差はない

病院側が提供しているフリーWi-Fiですが、一般的に公開されている公共のフリーWi-Fiと性能面に関しては大きな差はありません。

利用者の見やすいところにSSIDやパスワードが提示されているケースや、そもそもパスワードが設定されておらず院内にいる人間であればだれでも手軽に利用できるものもあります。

好ましくないサイトへアクセスが制限される場合がある

不特定多数の人間が利用可能なフリーWi-Fiという性質上、病院側が提供するフリーWi-Fiを介したインターネット通信を行う場合、アダルトサイトなど未成年が利用するのは好ましくないサイトなどへのアクセスが制限されている場合があります。

利用時間に制限がある場合がある

病院のフリーWi-Fiは一般外来者向けに開放されている以外にも、入院している患者も利用可能です。

ただし、24時間無制限に解放されておらず、利用できる時間に制限がかかっている場合もあるため、時間外にインターネット通信を行いたい場合は別途通信手段を用意する必要があります。

なお、病院によっては医療機器に与える悪影響を考慮し、通信機器の利用が禁止されている場合も少なくないため、注意が必要です。

フリーWi-Fiとは

ここでは、そもそもフリーWi-Fiとは何なのかについてや、その危険性について解説します。

そもそもフリーWi-Fiとは何か

フリーWi-Fiとは、公共の場所や施設などで提供される無料のインターネット接続サービスのことです。

一般的には、カフェ、レストラン、空港、ホテル、公共交通機関などで利用することができ、各自治体が解放している場合もあります。

フリーWi-Fiを利用するためには、接続先のネットワークに接続するためのパスワードやログイン情報が必要な場合もありますが、面倒な手続きが一切なしで接続できるものもあります。

危険なフリーWi-Fi

無料で利用できるフリーWi-Fiですが、一方でセキュリティ機能が万全ではなという危険性を持ち合わせています。

具体的には、フリーWi-Fiによって行われる通信は、一般的に暗号化されておらず、第三者が傍受することで比較的容易に解析できてしまうため、悪用されたり個人情報の漏洩に繋がる可能性があります。

もしあなたが病院に限らずフリーWi-Fiを使う機会があるのなら、何らかのセキュリティ対策を行った上で利用するのが賢明でしょう。

病院のフリーWi-Fiの危険性について【安全?危険?】

フリーWi-Fiは誰でも利用できる利便性と引き換えに、暗号化されておらずセキュリティ面が十分ではありません。

それは病院で利用できるフリーWi-Fiも例外ではなく、利用する場合は以下の2点のリスクが伴います。

情報漏洩や不正アクセスのリスクがある

暗号化されていないフリーWi-Fiは、悪意のある第三者から容易にデータ内容を傍受され、個人情報や各種SNSやECサイトのパスワードが漏洩してしまうリスクがあります。

万が一、個人情報やパスワードが第三者に知られてしまうと、不正アクセスによる乗っ取りやクレジットカードの不正利用に繋がってしまいます。

病院という場所柄、非常に利用者が多いため、犯罪の標的になる可能性が高いと言えます。

フィッシング詐欺のリスクがある

フィッシング詐欺とは、あたかも正規のサービスが提供するウェブサイトだと誤認させて個人情報を抜き取ろうとする悪質な犯罪行為です。

フィッシング詐欺の入り口としてスパムメールが使われることが多く、例えばAmazonを偽り「代金の引き落としができなかった」「配送日を指定してくれ」など嘘の内容で受信者を騙そうとします。

セキュリティが強い環境であれば通信が暗号化されているため、フィッシング詐欺のサイトに誘導されてしまっても被害に遭わずに済みますが、フリーWi-Fiの場合は個人情報が抜かれてしまうでしょう。

病院のフリーWi-Fiを安全に使う方法を解説

病院のフリーWi-Fiを安全に使う方法としてVPNの導入が最も手軽です。

ここでは、VPNを使うことでなぜ安全にフリーWi-Fiを利用できるのかについて解説します。

VPNを使うと安全にフリーWi-Fiを使える理由

VPN(Virtual Private Network)とは、セキュリティとプライバシーを強化してデータの暗号化と匿名性を保つことができる仕組みです。

病院のフリーWi-Fiをそのまま使うと、第三者から情報を盗まれる可能性がありますが、VPNに接続することで、ネット上でトンネルを作りセキュリティを保つことが可能です。

通信内容が暗号化される

VPNは、通信データを暗号化して送信するため、第三者がデータを傍受しても内容を解読することができません。一般的には、AES(Advanced Encryption Standard)やOpenVPNなどの暗号化プロトコルが使用されます。

また、通信ログを残さず、閲覧履歴などのオンライントラフィックも暗号化されるため、プライバシー保護の役割も果たします。

IPアドレスを秘匿できる

VPNを使用するとユーザーの実際のIPアドレスではなく、VPN中継サーバーのIPアドレスが表示されます。

IPアドレスはいわばインターネット上の住所に当たるものであるため、万が一漏洩してしまうと個人を特定されてしまう有力な情報を犯罪者へ当たることになります。

したがって、VPNを利用してIPアドレスを秘匿することは病院のフリーWi-Fiを安全に使う効果的な手段である言えます。

フリーWi-Fi以外で安全に病院でネット接続する方法

フリーWi-Fi以外で安全に病院でネット接続する方法は以下の2つが考えられます。

  • ポケットWi-Fi(モバイルWi-Fi)
  • テザリング
  • VPN

ポケットWi-Fi(モバイルWi-Fi)

ポケットWi-Fiは持ち運び可能な専用のルーターを用いて、パソコンやスマートフォン、タブレット機器をインターネットに接続する機器です。

また、ポケットWi-Fiは一般的にWPA2やWPA3などの暗号化プロトコルを使用して無線通信を保護します。

VPN同様にデータのセキュリティが確保されるため、安全なインターネット通信を行うことが可能となります。

テザリング

テザリングはスマートフォンの通信機能のひとつで、パソコンやタブレット機器をインターネットに接続する機能です。

スマートフォン自体が有するセキュリティ機能や各種プロバイダが提供するウイルス対策などをそのまま利用できる特徴があります。

一方で、インターネット通信時には大量のデータの送受信が行われるため、使いすぎには注意が必要です。

VPN

VPNを使用するとユーザーの実際のIPアドレスではなく、VPN中継サーバーのIPアドレスが表示されます。

IPアドレスはいわばインターネット上の住所に当たるものであるため、万が一漏洩してしまうと個人を特定されてしまう有力な情報を犯罪者へ当たることになります。

VPNはポケットWi-Fiの値段と比べて、10分の1ほどの料金で安全にフリーWi-Fiが使用可能です。

VPNには様々な種類がありますが、おすすめのVPNはサービス認知度Nor.1のNordVPNを推奨します。

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パスワード設定は必須

ポケットWi-Fiやテザリングのいずれの場合にでも、第三者に利用されないようにパスワード設定は必須です。

万が一、パスワードを設定し忘れると勝手に接続されて通信容量を使われてしまうだけでなく、不正利用されてしまう可能性があります。

病院のフリーWi-Fiに関するよくある質問

ここでは病院のフリーWi-Fiに関するよくある質問をQ&A形式で掲載しています。

病院でもフリーWi-Fiは普及しているのですか?

2021年5月の電波環境協議会の調査によると、患者、外部訪問者のインターネット接続用のフリーWi-Fiの導入率は30.8%となっています。

決して高い数字ではありませんが、医療機器への影響を考えると妥当とも言えます。

しかしながら、スマートフォンやタブレット機器の普及が進んでいる中、病院のフリーWi-Fi導入率はまだまだ上がると見て間違いないでしょう。

病院のフリーWi-Fiは安全で危険性はありませんか?

病院が提供しているフリーWi-Fiは公衆のネットワークであり、誰でも手軽に利用できるものです。

したがって、基本的にネットワーク上ほデータは暗号化されずに送受信されており、悪意のある第三者によって傍受、解析されてしまうリスクが伴います。

病院のフリーWi-Fiを利用する場合は、サイバー犯罪から自身を守るためにVPNを利用しましょう。

入院中(病室)でフリーWi-Fiは使えますか?

入院中に病室でフリーWi-Fiが使えるかどうかは病院によって異なります。そもそも利用できなかったり、利用時間に制限が設けられていたりとさまざまです。

もし、入院が決まっていてWi-Fiが利用できるかどうか不明であれば、事前に病院側へ確認するようにしましょう。

病院でフリーWi-Fiを使う場合は無料VPNで問題ないですか?

セキュリティ面に不安が残る病院のフリーWi-Fiを使う場合は、無料VPNではなく必ず有料VPNを利用するようにして下さい。

なぜなら、無料VPNの多くはログを残さないノーログポリシーではなかったり、暗号化されていないかったり、セキュリティ面においてフリーWi-Fiと大きな差がないためです。

病院のフリーWi-Fiでゲームはできますか?

病院のフリーWi-Fiを用いてゲームをプレイすることは可能ですが、病院という性質上、多くの人々が利用することが想定され、満足のいく通信速度が出ない場合があります。

また、病院によってはそもそもの通信速度が速くないことも十分に考えられるため、病院では満足のいく環境でゲームをプレイできないことは少なくないでしょう。

病院のフリーWi-Fiまとめ

フリーWi-Fiを導入する病院が増える一方で、その危険性を知らないで利用してしまうと大切な個人情報の漏洩に繋がりサイバー犯罪に巻き込まれる可能性があります。

病院のフリーWi-Fiだけ特別セキュリティが甘いというわけではないため、公共のフリーWi-Fiを利用する時は本記事で紹介したVPNを導入して通信を暗号化するなど自衛手段を用意しましょう。

VPNに関しては以下の記事にて詳しく解説していますので、気になった方はそちらもぜひ参考にして自分に合ったものを見つけて下さい。

この記事を書いた人

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