本記事は、主に以下の内容について解説しています。
- 日本から海外サイトが見れない理由を知りたい
- 日本から海外サイトを利用する方法を知りたい
- 海外サイトを見るのにおすすめのVPNサービスを知りたい
海外サイトに見たい動画があるのに「このコンテンツはあなたの国ではご利用いただけません」などの警告が表示され視聴できなかった経験はありませんか?
多くの海外サイトは自国以外からのアクセスを制限していることが主な原因となり、普通であれば利用することは不可能です。
そこで、ジオブロック(地域制限)を解除する方法やなぜ日本からアクセスできないのかの原因のほか、おすすめのVPNサービス3選の紹介をしています。
日本から海外のサイトへアクセスし動画を視聴したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
日本から海外サイトを見れない理由はIPアドレスにあり
日本から海外サイトを見れない理由はほとんどの場合、IPアドレスに原因があります。
この項目では、IPアドレスとは何かについてのほか、なぜ日本からのアクセスなのか分かる仕組みについて基本的な内容を初心者にも分かりやすく解説します。
IPアドレスとは?
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、ひとことでいえばインターネット上における住所を表す要素です。
IPアドレスは、データが送信される際に、送信元と送信先のデバイスを特定するのに使用されます。
2023年時点において、IPアドレスはIPv4、IPv6のいずれかの形式で表され、IPv4は32ビット、IPv6は128ビットそれぞれの値で表現されます。
まとめると、IPアドレスはネットワーク上のデバイスを識別するために通信およびネットワーク経路の確立に使用される重要な要素です。
日本からのアクセスだと分かる仕組み
日本からのアクセスだと分かる仕組みはおおまかに以下の3点で説明が可能です。
- IPアドレスの範囲
- GeoIPデータべースの情報
- ISP情報
IPアドレスの範囲
IPアドレスは国や地域ごとに連続で範囲を割り当てられています。
したがって、特定のIPアドレスがどの国や地域からのものか推定することが可能です。
ただし、VPNやプロキシーサーバーを利用するなど、さまざまな手段でIPアドレスをごまかすことが可能なため、100%正確に国や地域を割り出すことはできません。
GeoIPデータべースの情報
多くのウェブサービスやネットワークプロバイダーは、GeoIPデータベースを使用して、IPアドレスから地理的な位置情報を取得し、特定のIPアドレスがどの国や地域からのアクセスかを推定できます。
ただし、GeoIPデータベースによる割り出しは正確性に欠けることもある点は留意してください。
ISP情報
インターネットサービスプロバイダー(ISP)によって提供されるIPアドレスは、一般的にそのISPによって割り当てられます。
ISP情報を参照することで、そのIPアドレスがどのISPによるものかが判明し、それを通じて所在地や発信地が推定可能です。
なお、ISPに割り当てられた情報は基本的に公開情報となるため、各種掲示板などに書き込んだ際に表示される場合があります。
日本から見れない海外サイト一覧
YouTubeやNetflixなど、日本でもサービスを提供しているものの、海外においても同様に素材しているサイトはアクセスできない傾向にあります。
以下に日本から見れない主な海外サイトをまとめてみました。
- YouTube(海外全般)
- Netflix(韓国)
- Netflix(アメリカ)
- Netflix(イギリス)
- 韓国のテレビ番組全般(KBS、MBC、SBSなど)
- タイのテレビ番組全般(チャンネル3~11、Thai PBS、Nation TVなど)
- 中国の動画サービス(iQIYIなど)
上記のいずれのサービスにおいても利用・視聴できない原因は、自国以外からのアクセスをIPアドレス等判断して遮断しているからです。
したがって、このようなジオブロック(地域制限)を解除するには、VPNを導入し他国の中継サーバーを経由する必要があります。
日本からアクセスできない海外サイトを見る方法
日本からアクセスできない海外サイトを見る方法は主に以下の2点が挙げられます。
- VPNサービス おすすめ!
- プロキシサーバー
- Hotspot Shield
VPNサービス
日本からアクセスできない海外サイトを見る方法として最もおすすめなのがVPNサービスです。
VPNサービスがおすめな理由として「費用対効果に優れている」「セキュリティが堅牢」「多くの国に対応できる」などが挙げられます。
VPNサービスであれば、匿名性や高いセキュリティを確保しつつ、世界中のコンテンツを比較的安価で利用できるようになるため、ジオブロック(地域制限)の解除を抜きにしても非常に有用です。
パソコンだけでなく、スマホやiPhone、タブレットを使用している際にも使えるため、自宅以外でセキュリティを確保しつつ海外サイトを利用することも可能になります。
また、海外にいながら日本のコンテンツを利用する際にも同様に効果を発揮しますので、海外へ行く機会が多い方にもおすすめの手段です。
本記事では「日本から海外サイトを見るのにおすすめVPN3選」を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
プロキシサーバー
プロキシーサーバーを経由することで、日本からアクセスできない海外サイトを見ることが可能です。
しかし、プロキシーサーバーの利用にはいくつかの注意点があるため、おすすめできません。
まず、プロキシーサーバーは提供元がはっきりとしないサーバーが数多く存在ます。
したがって、信頼性に欠けるプロキシーサーバーを使用した場合、セキュリティおよびプライバシー面において非常に高いリスクが生じることになります。
また、プロキシーサーバーを経由することで通信経路が増えた結果、速度が低下する可能性があり、例え海外サイトにアクセスできたとしても満足に利用できないケースもあるでしょう。
以上のことから、海外サイトにアクセスする目的でプロキシーサーバーを利用するのはおすすめできません。
Hotspot Shield
日本から海外サイトを見る手段としてHotspot Shieldも有効な手段のひとつです。
Hotspot ShieldはVPNとほぼ同じ仕組みではあるものの、Gooogle chromeのプラグインとしての機能なため、ブラウザ以外の利用で使うことができない成約があります。
したがって、Google chrome以外の専用の動画ブラウザなどで視聴する必要がある場合は効果を発揮しません。
日本から海外サイトを見るのにおすすめVPN3選
日本から海外サイトを見るのにおすすめVPN3選を紹介・解説します。
VPNは数が多く初めて使う人は、間違いなくどれがいいのか迷ってしまいますので、ぜひ参考にしてください。
NordVPN
料金 スタンダードプラン | 1ヶ月:1,960円/月 1年:690円/月 2年:550円/月 |
主な特徴 | 安定した高速通信とセキュリティ 日本語の問い合わせ対応可(24時間) 60カ国の地域のサーバーが利用できる |
通信速度 | AV-TEST GmbH(独立研究機関)によると、 史上最速のVPN |
セキュリティ | 最新のセキュリティテクノロジーを活用 |
保証内容 | 30日間の返金保証 |
対応OS | 全てのOSに対応 |
NordVPNは2012年に設立されパナマに本拠地を置くVPNサービスです。
数あるVPNサービスの中でも最高水準のセキュリティ性能、高速な通信速度、常に進化し続けるサービスなどで世界中のユーザーから高い支持を得ています。
一部は非対応なものの、基本的に日本語に対応しているため、英語が苦手な方でも安心して利用できる点もメリットです。
欠点らしい欠点がない優れたVPNサービスなので、NordVPNを契約して後悔することはないでしょう。
期間限定キャンペーン実施中
※ 30日間返金保証付で安心
ExpressVPN
料金 | 1ヶ月:12.95ドル/月 6ヶ月:9.99ドル円/月 12ヶ月年:8.32ドル/月 |
返金保証 | あり(30日間) |
サーバー数 | 94ヵ国に約3,000台 |
デバイス接続台数 | 5台 |
セキュリティ | AES-256/Kill Switch |
対応OS・アプリ | Android、iOS、Windows、Mac、 Linux、Chrome、Firefox、Amazon fire TV、Apple TV、各種ルーター、ゲーム機 |
おすすめポイント | ・業界最高水準の通信速度 ・94ヵ国に対応 ・24時間サポート対応 |
ExpressVPNは2009年からサービスを提供している海外の老舗VPNサービスのひとつです。
ExpressVPNの特徴は何といっても業界最高水準の通信速度にあり、海外の動画視聴やオンラインゲームへVPNを導入するなら検討する価値があります。
純粋な通信速度が速いだけではなく中継サーバー数も多いため、混雑しているサーバーを避けることができ、結果として高速かつ安定した通信を実現しています。
料金がやや高いことがネックなものの、VPNサービスに質を求める方に特におすすめです。
安心して試せる30日間返金保証
※ 数分で設定できる使いやすいアプリ
MillenVPN
料金 | 1ヶ月:1,738円/月 1年:594円/月 2年:396円/月 |
返金保証 | あり(30日間) |
サーバー数 | 72ヵ国に約1300台 |
デバイス接続台数 | 10台 |
セキュリティ | AES-256/Kill Switch |
対応OS・アプリ | Android、iOS、Windows、Mac、 Linux、Chrome、Firefox、Amazon fire TV、Apple TV、各種ルーター、ゲーム機 |
おすすめポイント | ・日本企業が運営する信頼感の高さ ・デバイス接続台数が10台 ・契約からサポートまで日本語で完結 |
MillenVPNは日本の企業である「アズポケット株式会社」が運営するVPNサービスです。
アズポケット株式会社はVPN以外にも数多くの通信関連事業を手掛けており、MillenVPNもその中のひとつです。
VPN=海外というイメージが強い中、まだまだ珍しい完全国産のVPNサービスであり、英語が苦手な方や海外製品の利用に抵抗がある方にとって最良の選択肢のひとつになります。
MillenVPNは「VPNを使ってみたいけど、海外製ばかりで躊躇していた」「英語が苦手だから日本語だと嬉しい」といった方に特におすすめのVPNサービスです。
VPNで日本から海外サイトを利用するときによくある質問
VPNで日本から海外サイトを利用するときによくある質問をQ&A形式で掲載・回答します。
VPNを使って日本から海外サイトを利用するメリットはありますか?
VPNを使うことで、普通ならアクセスできない海外サイトを利用できるようになるほか、匿名性やセキュリティを確保した通信が可能となります。
ただし、利用しようとしている海外サイトと同じ国に設置されている中継サーバーを利用する必要がある点に注意しましょう。
VPNを使用すると速度が遅くなることはありますか?
VPNは中継サーバーを経由するなどの技術的な仕組み上、どうしてもVPNなしの通信と比べるとわずかながら速度が低下します。
しかし、多くの場合問題になるほどの速度低下になることはなく、サーバーを変えることで改善する場合もあります。
VPNを使ってジオブロック(地域制限)を解除するのは合法ですか?
はい、VPNを使ってジオブロック(地域制限)を解除することは合法です。
ただし、アクセスしようとするサービスによってはVPNによる接続そのものを規約で禁止している場合もあるため、事前の確認は必要になってきます。
無料で使えるVPNでも海外サイトは見れますか?
はい、無料で使えるVPNであっても海外サイトを見ることは可能です。
ただし、無料で使えるVPNは対応している国数が少なかったり、セキュリティ面に不安がある場合がほとんどなのでおすすめしません。
また、通信速度も大幅に低下するなど制限も多いため、動画視聴目的で利用したとしても、満足にストリーミング再生が行えないでしょう。
VPNを使えば海外のNetflixでジブリ作品の視聴ができますか?
はい、VPNを使えば日本のNetflixでは視聴できないジブリ作品の視聴が可能になります。
ただし、利用しようとしているNetflixの国と同じ中継サーバーを経由する必要があるため、契約するVPNサービスのサーバーが対象となる国に設置されているか公式サイトやサポートに確認しましょう。
スマホやiPhone、タブレットでVPNを使って海外サイトを見れますか?
はい、スマホやiPhone、タブレットであってもVPNを使って海外サイトを見ることは可能です。
ほとんどのVPNサービスは各モバイル端末向けの接続アプリを提供しているため、特に難しい操作を行うことなく直感的にVPN接続を完了し、海外サイトを見ることができます。
日本から海外サイトを見る方法まとめ
日本から海外サイトを見る方法は「VPNサービス」「プロキシーサーバー」「Hotspot Shield(プラグイン)」などがありますが、セキュリティ面や使いやすさを考えるとVPNサービス一択です。
また、VPNは単純に海外サイトを見る手段というだけでなく、普段のインターネット通信においてもハッキングなどの犯罪行為から身を守る手段としても機能します。
本記事を参考にぜひ自分に合ったVPNサービスを見つけ、快適なインターネットライフをお過ごしください。