「フリーランスはやめたほうがいいって聞くけど実際どうなの?」
「フリーランスの成功率を知りたい」
「フリーランスとして生活するのって厳しいの?」
フリーランスを始めたくても、ネガティブな評判が多くて一歩を踏み出せない方は多いです。
また、フリーランスの実態や生活がイメージできず、フリーランスを始められない方も多いでしょう。
本記事では「フリーランスはやめたほうがいいと言われる理由」や「フリーランスの成功率」に関して解説していきます。
合わせて「フリーランスに向いている人」や「フリーランスで成功するための秘訣」も紹介していきます。
本記事を最後まで読めばフリーランスの実態を理解でき、フリーランスを始めるための準備までできるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスはやめとけと言われる3つの理由
まずは、フリーランスはやめとけと言われる3つの理由を紹介していきます。
- 会社員と違って収入が安定していないから
- 1人で作業することが多く孤独を感じやすいから
- 会社員時代を思い出して後悔しやすいから
1つずつ解説していくので、フリーランスに興味のある方は参考にしてみてください。
会社員と違って収入が安定していないから
フリーランスは会社員と違って収入がまったく安定していません。
なぜならフリーランスは会社員と違って、いつでも契約を打ち切られてしまう可能性がある立場だからです。
フリーランスが企業と仕事をする場合、「業務委託」という形で契約していきます。
業務委託は正社員と違ってすぐに従事できるなどのメリットがありますが、逆にすぐに契約を切られてしまうといったデメリットもあります。
そのため、例えばとある月の収入が50万円だったとしても、契約が切れてしまえば翌月の収入はゼロになります。
このようにフリーランスは契約形態が不安定なため、社会人のように安定して給与をもらうことが難しいのです。
1人で作業することが多く孤独を感じやすいから
多くのフリーランスは、1人で黙々と作業しています。
そのため、コミュニケーションを取るのが好きな人からしたら、孤独を感じる場面が多いでしょう。
フリーランスになると、会社員時代には当たり前のようにあった休憩時間の雑談や飲み会といった、人とのコミュニケーションの機会が一気に減ります。
また、業務や事務作業で分からないことがあってもすぐに他人に相談できないので、孤独を感じながら働いている人は少なくありません。
1人で黙々と作業をするのが好きな方には問題ないですが、人とのコミュニケーションが好きな人からしたらキツイ働き方になります。
会社員時代を思い出して後悔しやすいから
フリーランスになったはいいものの、会社員時代を思い出して後悔する人は多いです。
実際に、以下のようなデメリットが発生するからです。
- 福利厚生が一切なくなる
- 収入が安定しない
- 低単価案件を請け負ってしまい消耗する
- 人とのコミュニケーションがなくなる
- 喜びを分かち合う仲間がいない
もちろん人によっては臨機応変に対応し、上記のデメリットを排除して働いているフリーランスもいます。
しかし、上記のデメリットを感じながら働いているフリーランスも多く、フリーランスの環境に耐えきれなくなって会社員に戻る人もいます。
フリーランスを検討中の方は、デメリットを踏まえた上でうまく行動していきましょう。
フリーランスが成功する確率は?
フリーランスが成功する確率は、業種や各々の成功の定義によって異なるため、正確な数字を見つけることはできませんでした。
しかし大手求人サイト「リクルート」の調査によると、1年で4割ものフリーランスが挫折しているというデータが出ています。
フリーランスとして働いている人が翌年もフリーランスであるのは6割である(注2) 。4割ものフリーランスが翌年には他の就業形態で働くか、無業になっている。
引用:リクルートワークス研究所
このように、1年で半分近くのフリーランスが挫折しているのです。
上記のデータを見て分かるように、フリーランスとして成功するどころか、継続するのさえ難しいのがフリーランスの現状です。
フリーランスを志している方は、上記のデータを踏まえて独立を検討してみてください。
フリーランスは稼げない?生活できない場合の末路は?
ここではフリーランスとして稼げなくなり、生活できなくなった場合の末路を紹介していきます。
- アルバイトをすることになる
- 会社員に戻ることになる
- 行政や家族に助けを求めることになる
1つずつ解説していくので、参考にしてみてください。
アルバイトをすることになる
フリーランスとして稼げなくなった場合、多くの人はアルバイトをすることになります。
ほとんどの人が現在の職種に関連するアルバイトに応募し、お金を稼いでいきます。
そのため、アルバイトと二足のわらじで生計を立てているフリーランスも珍しくありません。
もちろん、再度フリーランスとして生計を立てられるようになり、アルバイトを卒業していく人もいます。
先程も説明したように、フリーランスは収入が安定していないため、アルバイトをしながら生計を立てている人も少なくないのです。
会社員に戻ることになる
アルバイトとの二足のわらじでどうにか頑張る人も多いですが、大半のフリーランスは稼げなくなると会社員に戻っていきます。
会社員の方が収入が安定しており、福利厚生も充実しているからです。
ただし、全員が会社員に戻れる訳ではありません。
ある程度歳を重ねてしまうと、転職が難しくなってしまうからです。
そのため会社員に戻れなかったフリーランスは、次で紹介する行政や家族の助けを借りて生活していくことになります。
行政や家族に助けを求めることになる
フリーランスとして稼げなくなり、生活できなくなった場合の最悪のパターンは廃業です。
廃業したフリーランスの大半は、行政や家族の助けを借りて生活していくことになります。
具体的な事例は以下の通りです。
- 親や友人からお金を借りる
- 家族に養ってもらう
- 給付金や生活保護を受給しながら生活する
特にコロナ禍では多くのフリーランスが経済的に打撃を受けたため、上記のように行政や家族に頼って生活する人が増えてしまいました。
フリーランスと聞くと「自由」や「楽しい」などポジティブなイメージがありますが、苦しい生活を強いられている人も少なくありません。
フリーランスを志している人は、最悪のケースも想定して行動していきましょう。
フリーランスに向いている人
ここでは、フリーランスに向いている人について解説していきます。
- 主体的に行動できる人
- スキル向上のために常に勉強できる人
- 自責思考が身についている人
1つずつ解説していくので、フリーランスに興味のある方は参考にしてみてください。
主体的に行動できる人
常に主体的に行動できる人は、フリーランスに向いています。
なぜなら主体的に行動できる人は、フリーランスとして成功する確率が高いからです。
実際、活躍しているフリーランスを観察すると、以下のように主体的な行動を心がけている人が多いです。
- 仕事を獲得するために企業にメールを送りまくる
- 業界の交流会に参加する
- スキルアップのために勉強会に参加する
- 自己投資(お金と時間)に力を入れる
- 仕事に関する情報を得るため常にアンテナを張っている
フリーランスとして働いていくなら、会社員のように上司の指示に従うだけではダメで、常に主体的に行動していく必要があります。
スキル向上のために常に勉強できる人
仕事以外のスキマ時間などを活用して、自主的に勉強できる人もフリーランスに向いています。
特にWeb系の職種は、新しいツールや情報が次から次へと出てくるため、常に向上心を持って勉強する必要があります。
そのため、勉強するのが苦手でめんどくさく感じてしまう人はフリーランスに向いていません。
逆に、常に新しい情報をインプットして、自分の中に落とし込める人はフリーランスに向いています。
また、主体的に勉強を楽しめる向上心があれば、フリーランスとしての単価もすぐに上がっていきます。
自責志向が身についている人
自責思考とは「すべてのものごとの原因は自分にある」と自覚することです。
自責思考とは、自分自身に、ものごとの原因や理由があるとする考え方です。 自責思考は、他責思考とは反対に、人とケンカをした場合は「悪いのは自分だ」と考え、うまくいかなかった場合は「原因は自分にある」と考えます。
引用:Chatwork
自責思考がある人は仕事がうまくいかなくても、他人や環境のせいにしず、自分に原因があると冷静に分析できます。
そのため、問題をいち早く解決することができる上、成長スピードも速いといった特徴をもっています。
フリーランスでやっていく以上、自責思考がないと成長はおろか収入を上げていくのも難しいでしょう。
フリーランスを目指している方は、自責思考を身につけていきましょう。
フリーランスに向いていない人
フリーランスに向いていない人の特徴は、以下の2つです。
- 常に環境や他人のせいにしている人
- 自制心がない人
1つずつ解説していくので、参考にしてみてください。
常に環境や他人のせいにしている人
フリーランスに向いていない人の特徴として多いのが、常に環境や他人のせいにしている他責思考です。
他責思考の人は、問題やトラブルをすべて他人や環境のせいにします。
そのため、ものごとを客観的に振り返る内省が身についておらず、何度も同じミスやトラブルを起こす傾向があります。
フリーランスになると、会社員のときよりも問題やトラブルが増えるため、他責思考だと間違いなく稼げなくなるでしょう。
フリーランスを目指している方は、できるだけ他責思考を改善していきましょう。
自制心がない人
自制心とは自分を制御する力であり、自制心がないとフリーランスで成功することは難しいです。
なぜなら、フリーランスはモチベーション管理をすべて自分で行わなくてはいけないからです。
例えば会社員の場合だと、出社義務や1日のスケジュールが決まっているためサボることが難しく、むしろ集中して働くことができます。
しかし、フリーランスの場合は起床時間も働く時間も決まっていないため、自制心がないとすぐにサボってしまいます。
特に仕事が入らなくなると自暴自棄になりやすくなるため、1日ダラダラする生活を続けてしまうフリーランスは少なくありません。
そのため、サボり癖がある人はフリーランスに向いてないと言えます。
フリーランスがうざいくらい増え過ぎた2つの理由
フリーランスがうざいくらい増えすぎた理由は、以下の2つです。
- SNSの発展で自由な生き方を推奨する人が増えたから
- Webを中心にフリーランス向けの職種が増えたから
1つずつ解説していきます。
SNSの発展で自由な生き方を推奨する人が増えたから
フリーランスが増えすぎた理由の1つ目は、SNSの発展で自由な生き方を推奨する人が増えたからです。
YouTuberやTwitterを活用し、会社に依存せず個人で稼ぐ力をもった「インフルエンサー」が増えた結果、フリーランスという働き方が普及していきました。
そしてインフルエンサー達が自分たちの豊かな生活を発信し、自由な生き方を推奨した結果、多くの人がフリーランスに挑戦するようになったのです。
Webを中心にフリーランス向けの職種が増えたから
フリーランスが増えた理由の1つに、IT・Web系の職種が発展していったのも挙げられます。
Web系の職種はパソコンさえあればどこでも働けるので、フリーランスとして独立しやすいのです。
実際、以下のような職種はフリーランスが多いです。
- Webエンジニア
- プログラマー
- Webライター
- Webデザイナー
- 動画編集者
また、上記の職種はフリーランス向けの案件が豊富です。
このようにIT・Web系企業の多くが、フリーランスに業務を発注してプロジェクトを進めているというのも、フリーランスが増えた理由の1つと言えます。
フリーランスは楽しいは嘘!しんどい?甘くない現実
ここでは、フリーランスは楽しいは嘘と題して、フリーランスの甘くない現実を解説していきます。
- 収入がいきなりゼロになることがある
- 人間関係で消耗することもある
1つずつ解説していくので、参考にしてみてください。
収入がいきなりゼロになることがある
フリーランスをしていると、収入がいきなりゼロになることは少なくありません。
理由は以下のとおりです。
- クライアントの人件費削減で契約を切られる
- クライアントの会社が倒産or事業縮小
- 不景気になり仕事が減る
クライアントを1〜2社に絞って仕事をしている場合、人権費削減などの理由で契約を切られてしまったら収入はすぐゼロになります。
またコロナ禍や災害などで不景気になると、倒産や事業縮小を行う企業が増えるため仕事が減り、結果的に収入がゼロになるケースもあります。
努力すれば収入は一気に上がる反面、いきなり収入がゼロになってしまう可能性があるのも、フリーランスの現実です。
人間関係で消耗することもある
フリーランス=人間関係のストレスが無いというイメージがありますが、実際はフリーランスでも人間関係で消耗することは珍しくありません。
なぜなら、大半のフリーランスは企業から仕事を請け負っているからです。
例えば給料未払いや連絡を怠るなど、態度の悪い地雷クライアントに当たってしまうと人間関係で消耗します。
また企業のプロジェクトに参画してチームとして働く場合は、苦手なタイプの人がいても我慢して働かなくてはいけません。
もちろん、一般的な会社員と比べると対人関係のストレスは少ないですが、フリーランスでも人間関係で消耗することはあると認識しておきましょう。
フリーランスで成功するための秘訣
フリーランスで成功するための秘訣は、以下の2つです。
- スキルアップのために時間とお金に投資できる人
- サービスやツールを活用して効率よく仕事を進められる人
1つずつ解説していくので、参考にしてください。
スキルアップのために時間とお金に投資できる人
フリーランスとして成功する人は、スキルアップのために時間とお金に投資できる人です。
お金を稼いでも遊び回ったり浪費したりせず、自分のスキル向上のためにお金と時間を使える人は、成功する確率がグッと上がります。
特にWeb系の職種は覚えることが多いため、日々勉強していかないと周りと差が付いてしまいます。
そのためスキマ時間を活用して勉強会に参加したり、書籍を購入して勉強したりする人は多いです。
オンオフのメリハリが付いており、スキル向上のためにお金と時間を惜しまない人は、フリーランスとして成功できるでしょう。
サービスやツールを活用して効率よく仕事を進められる人
また、サービスやツールを活用して効率よく仕事を進められる人もフリーランスとして成功しやすいです。
フリーランスは1人で仕事を行うため、効率よく業務を回していかないと収入を伸ばすことができないからです。
実際、最近はChatGPTなどのAIツールが発展しているため、AIツールをうまく活用して効率よく働き、収入を増やしているフリーランスも増えてきています。
フリーランスとして成功したいなら、サービスやツールを活用して効率よく仕事を進められる人を目指しましょう。
フリーランスはやめとけ!でよくある質問
ここでは、フリーランスはやめとけに関するよくある質問を紹介していきます。
フリーランスを目指している方は、参考にしてみてください。
日本のフリーランスの人口は何人?
フリーランス向けサービスを展開している株式会社ランサーズの調査によると、フリーランスの人口は以下のとおりです。
フリーランス人口は1,577万人、経済規模は23.8兆円であることがわかりました。
引用:株式会社ランサーズ
また、フリーランスの人口はWeb系の職種を中心に年々増え続けています。
フリーランスを目指す理由は?
フリーランスを目指す理由は人それぞれですが、以下のような理由が多いです。
- ストレスなく自由に働きたい
- 好きなことでお金を稼ぎたい
- 収入を増やしたい
フリーランスを目指す理由に正解はありません。
ただ、目標や理由が明確であればあるほど、フリーランスとして成功する確率は上がっていきます。
フリーランスを目指す方は上記の理由を参考に、フリーランスを目指す理由を明確にしてみてください。
フリーランスはクズが多い?
結論から言うと、大半のフリーランスは真面目に働いています。
なぜなら、真面目に働かないと継続して仕事をもらえない上、収入を増やせなくなるからです。
しかし、フリーランスの中には途中で仕事を放棄したり、法律に違反したりする人もいます。
そのため、「フリーランスはクズが多い」という評判が増えてきているのも事実です。
フリーランスはやめたほうがいいという意見は参考程度にしよう
フリーランスはやめたほうがいいという意見は参考程度にしておきましょう。
Web系フリーランスのように初期投資も少ない上、失敗してもリスクがほとんどない職種もあるため、必ずしも「フリーランスは危険」とは言えないからです。
ただし闇雲に始めてしまうと失敗するリスクが増えてしまうため、本記事で紹介した内容を参考に、フリーランスに挑戦するかを検討してみてください。
フリーランスを目指している方の参考になれば、幸いです。