この記事を読んでいるあなたは、フリーランスとして独立するのに最適な仕事、または求職者の需要が高く、収益を上げるのに適した仕事を見つけることを望んでいるかもしれません。
近年、クラウドソーシングやフリーランス専用エージェンシーの増加により、営業の経験がない人でも独立してからも仕事を見つけやすくなりました。実際には、フリーランスの数は過去3年間でなんと500万人以上も増えています。
しかし、職種の選択を誤ると、報酬が増えずに貧困状態に陥ったり、週5日の出勤で会社員としての働き方と変わらない状況になってしまうこともありますので、注意が必要です。
この記事ではフリーランスで稼げる仕事を一覧でご紹介。これからフリーランスを目指す方や、既にフリーランスだが収入が思うように上がらす困っている人は、ぜひ参考にしてください。
自分のスキルを生かすことで生産性と収入を高めていきましょう。
クリエイター関連の仕事・職種
イラストレーター
フリーランスのイラストレーターの平均年収は大体350万円とされています。作品ごとの単価は以下のようになります。
フリーランスとしてイラストレーターの年収を増やすには、SNSなど、多くの人々が目にすることができる場で、自身の作品やポートフォリオを公開することが重要です。
多くの人々が見ることで口コミが広がり、それがウェブメディアや出版社などの関係者の目に留まる機会を増やし、それが新たな仕事を得るチャンスにつながります。
動画クリエイター
フリーランスのビデオクリエイターの平均年収は、おおよそ406万円となります。通常、ビデオ編集の報酬は1本あたりの単価ベースで計算されます。この単価は、ビデオ編集者の能力や実績、クライアントの予算、作業範囲、そしてビデオの規模によって決まります。
例えば、YouTubeの仕事の一般的な価格帯を見てみると、1本のビデオに対する報酬は1万円から5万円となります。一方で、企業の宣伝ビデオの場合、価格帯は異なり、10万円以上の単価が見られることもあります。
グラフィックデザイナー
フリーランスとして働くグラフィックデザイナーの年収は、独立したばかりの場合、一般的には約400万円が目安とされています。しかし、豊富な実務経験があり、フリーランスの専門エージェンシーと適切な関係を築けているデザイナーの中には、年収が1,000万円以上になる人も少なくありません。
経験が豊富なグラフィックデザイナーは、アートディレクターやコピーライター、フォトグラファーといった他の専門家と協力し、テレビCMなどの大きなプロジェクトに関与することもあります。
フリーランスのグラフィックデザイナーが仕事を得るための方法として、デザイナー専用のフリーランスエージェンシーである「レバテッククリエイター」が良い選択となります。単価は、月30万円から70万円が主な範囲となっています。
Webデザイナー
フリーランスのWebデザイナーの年間収入は、おおよそ350万円から600万円と言われています。まだ実績がそれほどない場合、ランディングページ（LP）のデザイン一件につき、2万円から5万円の価格帯になることが一般的です。
しかし、サイトの構築やブランディングの提案など、より高度なスキルを持っている場合、ランディングページ一件あたりの単価は15万円から25万円に上がり、これは時間あたりの換算で3,000円から4,000円になります。これらの仕事を受けることができるようになると、収入は更に増えるでしょう。
カメラマン・フォトグラファー
フリーランスのカメラマンやフォトグラファーの年収は、1,000万円を遥かに超える人もいれば、年収が200万円程度の人も少なくありません。年齢や経験年数は一切関係なく、全ては個々のスキルと実力によるものです。
フリーランスのカメラマンが仕事を獲得するためには、常に撮影のニーズがある企業や個人を見つけ出し、自分の専門領域と希望する単価を確認しながら、積極的に営業活動を行うことが求められます。
YouTuber
YouTuberの平均的な年収は約800万円となっており、これは一般的なサラリーマンの平均年収の430万円と比較すると、ほぼ倍です。
YouTuberと言うと、はじめしゃちょーやフィッシャーズのような若者向けのエンターテイメント動画を思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、副業として始める場合は、ビジネス関連のYouTuberが良い選択です。
その理由は、エンターテイメント系の動画の視聴者は主に中高生ですが、ビジネス関連の動画の視聴者はビジネスパーソンが多く、広告収入をもたらすクリック単価がエンターテイメント系に比べて格段に高いからです。
コピーライター
コピーライターというのは、広告やポスター、カタログなどに掲載される文章を作り出す職業です。
鮮烈で感情を揺さぶる表現力を駆使し、ほんの数文で商品の魅力を伝え、販売を促進します。
巧妙なコピーを生成するためには多種多様な専門知識が必要で、そのための多くの書籍が存在します。ただのセンスだけではなく、技術を修得することが重要です。
初心者や経験が浅い人は年間で100万円を得ることすら困難ですが、一流のコピーライターになれば、年収は1,000万円を超えることも少なくありません。
WEB・マーケティング関連の仕事・職種
Webライター
フリーライターの平均年収はおおよそ300万円とされています。しかし、全体の3分の1は年収200万円未満と、稼ぎ手とそうでない人々との間で大きな差が見られる職業でもあります。
Webライターの報酬は、大体が文字単価での発注となっています。これは「1文字あたり〇円」という形で、文字ごとに単価が設定される報酬形態を指します。
一般的に、初心者は1文字1円の案件から始めて、次に2円の案件を目指すと言われています。文字単価が3円以上になると高単価の案件とされ、5円を超えると時給換算で5,000円から1万円にもなり得ます。
Webマーケター
フリーランスのWebマーケターの平均年収は約540万円となっています。しかしながら、Webマーケターという一つの職業でも、様々な役職や肩書きが存在します。
データサイエンティスト
データサイエンティストは最近、その市場価値が非常に高まっている職種の一つです。フリーランスのデータサイエンティストで、週5日フルタイムで働く場合の平均収入は100万円から150万円程度とされています。
データサイエンティストの主な業務は、ビジネス上の問題を明確にし、それらを解決するためにビッグデータの収集、整理、分析を行うことです。
大量のデータから分析対象となる項目、例えば購入や問い合わせなどを整理し、KPIとして設定します。そして、設定されたKPIの動向をレポート化し、次のアクション（解決策）を提案することもデータサイエンティストの重要な任務となります。
ブロガー
ブロガーの中でも、専業で稼いでいる方の平均年収は370万円～485万円と言われています。月5万円以上稼げる方が全体の5%と言われていますが、中には年収1,000万円以上稼ぐブロガー・アフィリエイターもたくさんいます。
ブロガーの多くは記事の制作で得た文書作成能力を活かして、ライターや編集者の仕事をしている人も多いです。
インフルエンサー
インフルエンサーの年収は、そのフォロワー数に強く関連しています。一般的には、インフルエンサーの広告掲載単価は、1フォロワーあたり1円とされています。
たとえば、フォロワーが2万人のインフルエンサーが商品の宣伝をする場合、1投稿あたりの報酬はおおよそ2万円となります。これを日々行えば、月収は約60万円に達する計算となります。
広報・PR
フリーランス広報の業務は主に外部広報、内部広報、投資家向け広報（IR）の3つの領域に分けられます。
外部広報：メディアやマスコミを通じて、一般の消費者や関係者たちへ自社の製品やサービスを紹介し、宣伝する役割を果たします。
内部広報：社内のメンバーに対し、新規事業の進行状況や新たな取組みなどの情報を共有する業務です。
投資家向け広報（IR）：投資家や株主に対して、企業の財務状況や経営陣の変動など、株価に影響を及ぼす可能性のある情報を提供する役目を担っています。
エンジニア・プログラマー関連の仕事・職種
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアの平均年収は約870万円、月の平均収入は73万円とのことです。最高で115万円、最低では45万円の報酬を得ています。
フロントエンドエンジニアの主な仕事内容は、Webデザインの設計と実装、HTMLやCSS、JavaScript、PHPの使用、WordPressなどのCMSの構築やカスタマイズなどです。
フリーランスとして活動するフロントエンドエンジニアが新たな案件を得るための一般的な方法としては、フリーエンジニア専門のエージェントを利用することが推奨されています。
WordPressエンジニア
WordPressエンジニアとしてフリーランスで働く場合、平均的な年収はおおよそ650万円となります。WordPressの制作における費用は、「作業日数と作業者の技術力」によって算出されるため、プロジェクトの大きさやエンジニアのスキルレベルによって、収入は大幅に変動します。
WordPressエンジニアの仕事範囲は広く、新規のウェブサイト作成、既存サイトのリニューアル、追加機能の開発、新たなコンテンツの制作など、多岐にわたります。
既存のテーマやプラグインを使用するケースでは、特に高度な知識や技術は必要とされません。しかし、WordPressサイトをゼロベースから開発する場合、WordPressの基盤であるPHPはもとより、データベースを管理するMySQLの理解も求められます。
システムエンジニア
フリーランスとして働くシステムエンジニアの年収は大体700万円から1,000万円程度で、これを月単位にすると大体60万円から90万円の範囲になるエンジニアがほとんどです。
システムエンジニアの役割は、クライアントのニーズを把握し、それに基づいてシステムの仕様を定義し、システム開発の初期段階を主に担当します。システムエンジニアが担当する開発の初期段階は、「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」の各フェーズに大別されます。
AI(機械学習)エンジニア
AIエンジニアの主な業務は、大量のデータをAIに入力し、それを処理させてAIを学習させることです。AIの機械学習が効率よく円滑に行えるよう設計する能力が重要となります。
具体的には、企業の大量のデータを分析して、AIが学習しやすいデータを選び出し、AIの学習を管理することが必要です。つまり、AIエンジニアの主な任務は、数学的理論に基づくデータ分析とAIの開発です。
AIエンジニアを目指すためには、PythonなどのAI開発に必要な言語の習得や、ビッグデータやIoTなどの専門知識が要求されます。そのため、データサイエンスや統計学などの専門知識を学べる理系の大学院で学んだ人々がAIエンジニアになることが多いです。
Webディレクター
フリーランスとして活動するWebディレクターの平均的な年収はおおよそ450万円とされています。
Webディレクターとは、主にWebサイトの制作において全体のコーディネーションを行う役職を指します。具体的な業務内容としては、プロジェクトマネージャーと共にクライアントとの会議に出席し、クライアントの問題点や要望を把握し、それに基づいた要件定義を実施します。そして、その要件に基づいてデザイナーやコーダー、ライターなどの制作スタッフに指示を出す役割を果たします。
さらに、Webサイトが完成するまでのプロジェクト進行と品質を管理します。また、密にクライアントとコミュニケーションを取るため、継続的な案件や新規案件を獲得するための営業的な役割も果たします。
PM・PMO
ITスキル研究フォーラムの調査によれば、プロジェクトマネージャーの平均年収は約613万円とされています。業種によっては、年収が1,000万円を越えることもあるので、その職務と報酬は非常に魅力的といえるでしょう。
プロジェクトマネージャー・プロジェクトマネージメントオフィスの主な業務は、プロジェクト初期段階でのクライアントとの打ち合わせでニーズを把握し、開発の目的や予算、納期などの要件を定義することです。それに続いて、各工程（仕様、設計、テストなど）に必要な作業時間を設定し、納期を考慮した上で人材配置やリスクを考慮した計画を作成します。
IT・Webコンサルタント
フリーランスとして活動するIT・Webコンサルタントの平均年収は大体710万円とされています。WebコンサルタントとITコンサルタントは、混同されやすいですが、実際の業務内容や報酬の相場は大きく異なります。
Webコンサルタントは企業のマーケティング戦略に特化しているのに対し、ITコンサルタントはシステム開発やIT戦略全般を扱います。それぞれの平均年収は、Webコンサルタントが約710万円、ITコンサルタントが約980万円となっています。
SAPエンジニア・コンサルタント
フリーランスのSAPエンジニアやコンサルタントの年収は大体500万円から1,500万円と、範囲が広いです。SAPのプロジェクトマネージャーとしての実務経験を重ねることで、年収を順調にアップさせることが可能です。
「SAP」は一つのフレームワークでありながら、その業務範囲は設計、開発、運用保守と広範で、場合によってはクライアントへのコンサルティングから携わることもあります。
今現在、日本国内では2000以上の企業がSAPを使用しており、企業のグローバル化が進む中でSAPシステムを導入する企業が増えている傾向にあります。そのため、フリーランスのSAPエンジニアやコンサルタントのニーズは今後も増加すると見込まれます。
コンサル・講師関連の仕事・職種
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、企業経営者への戦略策定や企業ガバナンス、法律に関連する広範なアドバイスを提供する役割を果たします。
経営コンサルタントの一般的な年収は約500万円から800万円とされていますが、大規模企業のコンサルティングを手がけるトップクラスのコンサルタントであれば、数千万円を得ることもあります。
スポーツインストラクター
スポーツインストラクターは、顧客の年齢や運動経験に合わせてトレーニングプランを作成し、スポーツ技術の指導を行います。
フィットネスジムでのマシン操作指導、ダンスクラスの開催、水泳クラスでの泳ぎ方の教示など、多岐にわたる職務を担当します。
スポーツインストラクターの年収は200万円から1,000万円と非常に広範囲で、個々の人気や自分自身のパーソナルトレーニングビジネスを運営する場合、年収は上昇します。
音楽講師
音楽講師は、ピアノやギターなどの楽器の指導を生徒に行う職業です。音楽教室からの依頼を受けて教える場合もあります。
有名なパフォーマーが教師を務める場合、授業料が高くなることもありますが、一般的な教師では料金が低いため、年収はそれほど高くないことが多いです。
しかしながら、最近ではオンラインを利用したグループレッスンなどを通じて、単価を上げて収入を得ている音楽講師も存在します。
占い師
占い師は、人々が抱える問題の解決策を提案したり、未来に向けたアドバイスを行う職業です。
占い師の平均年収はおおよそ350万円程度ですが、一世を風靡すれば、その収入は飛躍的に増加します。
占い師としては、相談者の微細な動作や行動からその心理を読み解く能力が求められるので、心理カウンセラーやセラピストの資格を有していると、その職務にプラスに作用します。
配達・運送関連の仕事・職種
トラックドライバー
トラックドライバーは、運送会社と契約を結び、トラックで貨物を配送先まで輸送する職業です。
高速道路等を走行中に見かける華麗な装飾のトラックの運転手の多くは、自営業者（フリーランス）となっています。
大型トラックの購入には大きな費用が必要ですが、一か月に100万円を稼いでいるドライバーも少なくありません。
ウーバーイーツの配達員
ウーバーイーツの配達パートナーは、自転車や原付バイクなどを用いて飲食店の料理を顧客に届ける職務を担っています。
配達の報酬は配達距離や道路交通の状況により変化しますが、大体500円程度となります。
月収として30万円以上稼ぐ配達パートナーもいる一方で、雨天や寒冷な環境下など厳しい条件のために稼ぎが伸び悩むパートナーも多くいます。
軽貨物ドライバー
軽貨物ドライバーとは、軽トラックや軽バンなどを運転し、依頼主から指示された配送地点に商品を届ける業務を行う職種です。
Amazonやヤマト運輸、佐川急便などの企業と業務提携契約を締結し、配送業務を行う人が大半を占めています。
年収はおおよそ400万円程度ですが、自身でドライバーを雇用し、ビジネスを拡大することで、1,000万円以上の収入を得ることも可能です。
在宅関連の仕事・職種
データ入力・文字起こし
データ入力は、一人で静かに作業を行うことが可能な仕事です。
対象となるデータは様々で、商品情報、アンケートの回答、住所録、企業に関する情報などがあります。また、会議やセミナー、インタビューの音声を文字に変換する作業も含まれます。
データ入力は、単純作業であるため、精確さと速さが求められます。タイピングスキルに自信のある方には、是非挑戦してみてください。
ライター・編集者
ライターは主に文章を執筆する仕事を担当し、一方、編集者はクライアントとのコミュニケーションやスケジュール調整、企画立案、校正・編集など、幅広い業務を手がけます。どちらの職種も、エンジニアやデザイナーと同様にPCとインターネット環境さえあれば、在宅フリーランスとして働くことができます。特にライターの場合は文章を作成するため、高性能のPCは必要ありません。
ライターや編集者には、専門的なスキルに加えてコミュニケーション能力が求められます。また、GoogleドキュメントやWordなどの基本ツールに加えて、キーワード選定や推敲などのツールを使いこなすと、記事の質を向上させることができます。執筆分野の専門知識も重要です。クライアントが求める記事を提供し、年収アップを目指しましょう。
翻訳・通訳
翻訳や通訳の仕事も、在宅で自由に働けるフリーランスの一つとして選べます。
クラウドソーシングサービスでは、経験がない人でも挑戦できる案件が提供されています。最初はこうしたプラットフォームで経験を積んで、自身のスキルや実績を高めることが重要です。
一定の経験を得た後は、翻訳会社と直接契約するか、クライアントから直接案件を受けるとスムーズに進められます。
ただし、ただ単に外国語を日本語に翻訳するだけでなく、文化的な背景や特定の国の慣習を理解することも必要となる場合があります。だからこそ、翻訳に加えて、調査スキルも重要な要素となることを忘れないでください。
事務・秘書
以前は、事務・秘書の仕事は雇い主の身近な場所で行われると一般的に考えられていました。しかし、リモートワークの普及により、事務・秘書の仕事も在宅で行うケースが増えています。そのため、在宅フリーランスとして事務・秘書の仕事に従事することが十分に可能です。高性能のPCは必要ありませんが、オンラインミーティングなどの頻度が増えるため、カメラ付きのノートPCまたはWebカメラを別途準備することが望ましいでしょう。
オフィスで求められるスキルに加えて、Web会議ツールやチャットツールの使い方を学んでおくと、柔軟なコミュニケーションが可能です。また、秘書検定や簿記などの資格を持っていると、採用される確率が高まり、高収入を期待できるでしょう。
せどり
「せどり」とは、古本や中古品を安く仕入れ、再販売することで利益を得る仕事の一つです。今ではメルカリやヤフーオークションなどのプラットフォームを活用することで、自宅から簡単に商品の仕入れや出品ができるようになりました。
せどりの魅力は、努力して掘り出し物を見つけたときの喜びや達成感を味わえることです。試行錯誤を通じて、徐々に目利きの能力が向上していくのも楽しいポイントです。
ハンドメイド制作
趣味が手芸や陶芸の場合、それらの作品を販売し、収入源とすることが可能です。インターネットのオンラインショップやフリーマーケットアプリで商品を売ることが流行っています。
自宅で一人で静かに好きな作業に集中できるため、特に手先が器用な人にはお勧めです。
ネットショップ
インターネットショップの運営は、個々で可能な仕事の一つです。
自分だけの店をウェブサイト上に設け、様々な製品を売ることができます。製品は安価に入手できる場合もあり、また自分でアクセサリーを作って販売するという方法もあります。
BASE、Shopify、STORESといった誰でも簡単にインターネットショップを設立できるサービスも増えてきているため、在宅で始めるのに適した仕事と言えます。
スキルなし・未経験だとフリーランスで稼ぐのは難しい
これまでにフリーランスとして収入を得ることが可能な仕事や職種についてご説明してまいりましたが、ほとんどの職種については、全くの初心者から独立するのは厳しいのが現状です。その理由について詳しくお話ししましょう。
実戦経験がないと受けられる仕事は限られている
フリーランスとして活動したい企業の大部分は、すぐに活躍できる人材を求めています。実際にフリーランスエージェントの案件を見てみると、ほとんどが「実務経験が○年以上必要」と書かれています。
「最初の月から20万円以上稼ぎたい」、「リモートワークで自由に働きたい」と考えている方は、未経験でも応募可能な企業に正社員として入社し、1年以上の実務経験を積んだ後にフリーランスとして独立するのが、最も効率的な方法と言えます。
取引額が安く、収益向上が難しい
スキルがまだ不十分で、具体的な実務経験も少ない状況でも、応募可能なフリーランスの仕事は存在します。
そのような案件は主に、クラウドソーシングサイトであるランサーズ等に掲載されています。実際に見てみると、一部の案件は時給換算すると500円以下というものもあります。
もしその案件が自分の実績リストに加えることができるもので、自分のポートフォリオサイトに掲載可能なものであれば、次の仕事に繋げるために取り組む価値はあるでしょう。
ただし、多くの案件は公開可能な実績として掲載できないケースが多いため、事前に確認を行うことをおすすめします。
指導やサポートを行ってくれる同僚や上司が存在しない
フリーランスは、社員とは違って、誰かが教育してくれたり、指導してくれる人がいないことが一般的です。
これは、フリーランスが一つの企業に長期間在籍することが少なく、そのため教育や研修にかかる時間や費用が無駄だと考えられることが多いからです。
何か問題が起こった際も、フリーランスは自己解決する能力が求められます。さらに、技術の進歩が早いIT業界においては、自分自身でトレンドを追いかけ、スキルアップしていくことが重要となります。
フリーランスで稼げる人の特徴
フリーランスの職業は多種多様で、たくさんの人が自分に合った仕事を見つけることができます。
だが、フリーランスとして生計を立てていくためには、従業員とは異なる能力も求められます。次に、どんな人がフリーランスに適しているかについて説明します。
自律して仕事ができる人
フリーランスは他人から仕事を強制されるわけではないため、自身で自己管理をして仕事に取り組む必要があります。
テレワークで働く従業員の効率が落ちるという報告がある中、フリーランスの場合は効率が落ちればそれが直接収入に影響を与えます。
生計を立てるためには、自身で管理して効率よく収入を得ることが大事です。
仕事の範囲を広げることができる人
フリーランスは新たな業務に積極的に挑むことで、仕事の範囲を広げ、収入を増やすことが必要です。
経験がない業務を依頼されたとき、それを断ってしまうと自身の成長の機会を逃してしまいます。経験がなくても、学べば対応可能な業務には積極的に挑戦しましょう。
細部にまで目を向け、交渉もこなせる人
フリーランスは細かい経理作業から交渉に要するコミュニケーション能力まで、全ての業務を一人で遂行します。
得意な分野と苦手な分野があるのは当然ですが、フリーランスとしては苦手な分野を避けるわけにはいきません。
コミュニケーションが苦手な人でも、交渉する場面は避けられないし、細部に気を使うのが苦手な人でも税務申告や会計処理など細かい作業も必須です。
全てを完全にこなす必要はなく、苦手な部分も積極的に克服していく姿勢が求められます。
女性のフリーランスは稼げる？稼げない？
総務省の「労働力調査」によると、2010年以降女性の就業率は急速に上昇をし続けており、生産年齢人口の約69.6％が何らかの形で仕事を持っており、フルタイムで働く女性の割合も増えていることが分かっています。
フリーランス女性の平均年収は100万円以下
フリーランスとは多種多様な仕事があるため、個々人が自分に適した職を見つけることが可能です。 だが、フリーランスとして続けていくためには、会社勤務のような状況とは異なる特性が必要です。ここでは、どのような人がフリーランスに適しているかを説明します。 自己制御が可能な人
フリーランスでは他人から仕事を命じられることはないため、自己管理と自律が求められます。 会社員がリモートワークで効率が低下しているという報告がある中、フリーランスの場合は効率が低下すればそのまま収入に影響します。 事業を成立させ、生計を立てていくためには、自己管理を徹底し、しっかりと収入を確保することが重要です。 フリーランスの年収は一般に低く、平均年収は100万円以下と言われています。
そのため、安定的な収入を得るためには、仕事を探す際の「戦略」が必要となります。
「フリーランスで仕事をするか」「パートで働くか…」このような選択肢で迷う女性は多いでしょう。
フリーランスは自由に働けるというメリットがありますが、普通に働いているだけでは年収100万円、月額換算では約83,000円程度しか稼げません。
したがって、夫婦が共に働いている場合には生活費の補填にはなりますが、フリーランスの収入だけで生活を送るのは困難です。最近では夫婦ともにフリーランスで働く家庭も増えていますが、世帯年収が200万円以下という状況も珍しくありません。
一人当たりの年収が100万円以下というのは、主な収入源としては厳しい状況です。安定した生活を送るためには、安定した収入を得るための戦略が不可欠です。
女性フリーランサーが安定した収入を得る方法
女性フリーランサーが安定して稼ぐための一つの方法は、大規模なクライアントと取引することです。大規模なクライアントとは、個人や中小企業ではなく、多数の仕事を提供してくれる大企業を指します。
例えば、イラストやデザインの仕事なら、大手ウェブサイトや出版社、製造業者からの仕事を持っている代理店や仲介業者と取引するという方法があります。
個人や中小企業と取引する場合、一度きりの仕事や、一件あたりの報酬が低いため、生計を立てるのが難しい場合があります。
「大手の仕事をどこで見つけることができるのか？」という疑問がよく寄せられますが、大手の仕事を得るためにはエージェンシーや代理店を利用することがおすすめです。
エージェンシーにはいろいろな種類があり、所属すると契約金（※専属契約の場合）がもらえるものや、一般的な就職情報サイトのようにクライアントを紹介するだけのものもあります。
また、よく知られているクラウドソーシングサービスでも、大手企業の仕事を紹介するサービスがあります。クラウドソーシングでは一定の売上やスキルを持つ登録者に対して、大手企業の仕事をクローズド案件として紹介することがあります。
フリーランスに関するよくある質問
フリーランスは何をしている？
フリーランスとは、「業務に基づいて個々の企業や組織と自由に契約を結んで働く人々」のことを指します。フリーランスと聞くと、雑誌やウェブ、ゲームなどの制作業を行うクリエイティブな職種が主に思い浮かべられますが、実際には美容師や大工、税理士といったさまざまな職種のフリーランスが活躍しています。
フリーランスと個人事業主の違い
フリーランスとは、一般的には企業と個々人が直接契約を行う働き方を指します。特定の案件ごとに仕事を請け負い、自分の専門知識や技術を活用して報酬を得ます。言い換えれば、フリーランスというのは契約形態や職業形態を示す言葉であり、必ずしも在宅で働いているとは限りません。
フリーランスが特に多い職種には、ITエンジニア、Webデザイナー、ライターなどがあります。これらはクリエイティブな業務で、外部委託による業務遂行が比較的容易な分野です。
一方で、個人事業主とは、法人化せずに自己の事業を運営する個人のことを指します。個人事業主はフリーランスの一形態であり、フリーランスの中でも特に法人化を選ばない個人を指す言葉となります。
フリーランスの仕事で何が一番稼げる？
フリーランスの場合、選ぶ職種によっては年収1000万円以上を稼げる可能性があります。特に、ITエンジニアやコンサルタントのように専門的な知識が必要な職種は、一番稼げる仕事になります。
専門知識を深めたり、スキルセットを拡大することによって、より高い報酬の案件を手に入れる可能性が高まります。年収1000万円以上をフリーランスとして目指すためには、絶えず自己啓発を行い、スキルや経験を増やすことが求められます。
デザイン系の仕事で稼げる仕事は？
「デザイナー」と一言で言っても、その年収は人それぞれ異なります。
今回は、求人ボックスに掲示されている求人情報を基に、各デザイナーの年収を比較してみます。職種やスキル、役職によっても給与は変動しますので、これらのデータは一般的なガイドラインとして参照してください。
| 職種 | 年収（正社員） | 平均時給（派遣） |
|---|---|---|
| ファッションデザイナー | 平均399万円 | 平均1,001円 |
| インテリアデザイナー | 平均424万円 | 平均1,650円 |
| グラフィックデザイナー | 平均428万円 | 平均1,793円 |
| Webデザイナー | 平均462万円 | 平均1,765円 |
| ゲームデザイナー | 平均498万円 | 平均1,922円 |
| UI/UXデザイナー | 平均599万円 | 平均2,000円 |
| プロダクトデザイナー | 平均597万円 | 平均1,801円 |
どうすればフリーランスで年収1000万円を目指せる？
年収1000万円を得る人々は、常にビジネスの収益を頭に置いて働いています。
労働者と経営者の思考の違いとしてよく引き合いに出されるのは、仕事を単純な作業として行うのか、それともその結果を予測して行動を起こすのか、という点です。これによって、得られる成果には大きな差が生まれます。
さらに、フリーランスのエンジニアが年収1000万円を超えるためには、専門性が広範囲に及んでいることが重要です。
どんな人でもできるような仕事は、付加価値が低く、供給が需要を上回るため、結果として年収もそれほど高くならない傾向があります。
フリーランスの仕事やプロジェクトへの参加に際してよく問われるのは「プログラミング言語の経験年数」で、これはあなたがその言語にどの程度熟練しているかを客観的に評価するためのものです。
フリーランスで稼げる資格は？
- Linux技術者認定試験
- オラクルマスター
- ITストラテジスト試験
- シスコ技術者認定
- Webディレクション試験
- ウェブ解析士
- IMA検定
- 統計検定
- Webクリエイター能力認定試験
- ウェブデザイン技能検定
- HTML5プロフェッショナル認定資格
フリーランスで月30万円稼ぐには？
フリーランスで月30万円稼ぐ場合は「案件数を増やしたり」「高単価の案件を受注」します。
なお、前提として高単価の案件は求められるスキルも高くなります。手取り額をアップしたいと考えるなら、継続的にスキルアップに努めましょう。
フリーランス増えすぎて厳しい？
厚生労働省が推進する「働き方改革」により、フリーランス人口の増加に起因したといわれています。
働き方改革は、将来的な労働人口の減少を考慮に入れ、多種多様な労働スタイルを推奨する取り組みです。
2023年現時点では、働き方改革は全ての日本国内企業に広く普及しているわけではありません。
それでも、今後、多くの企業が業務改革を見直し、労働時間の短縮など労働者を考慮した施策を進めるでしょう。
そのため、今後、フリーランスの労働者数は増えると予測されています。
フリーランスで在宅の仕事はある？
フリーランス協会「フリーランス白書2023」によれば、「コロナ以前（2020年2月以前）と比べてリモートワークでのフリーランス業務が増えた」と感じている人は、62.0％でした。
客先に常駐して作業を行っていたり、直接顔を合わせて打ち合わせを行っていたフリーランスが、自宅で仕事をする形に移行している状況も少なくありません。労働環境の改善や多様性の尊重が推奨される社会情勢を考慮すると、今後、自宅で働くフリーランスが一層増加すると見込まれます。
本気でフリーランスで稼ぎたいなら資格や自分の強みを生かす
フリーランスで活躍できる職種は多岐にわたります。ただし、高収入を得るためには特定の専門技術や職務経験が必要となるケースが多いので、まず第一歩としてスキルを磨くことが求められます。
十分な能力が身についていれば、サラリーマン以上の収入を期待できるかもしれません。